【鶴丸国永の由来】
***************************************
平安時代の刀工、国永作の日本刀。
享保名物帳に記載される名物の一つ。
皇位とともに伝わる由緒のある名刀であり、
皇室私有財産(御物)とし宮内庁が管理。
図録等では、文化財の命名法にあわせて
『太刀 銘国永』と記載されることが多い。
御物として管理される際の名称は
『山城国国永御太刀』。
作者の名前とあわせて『鶴丸国永』とも
呼ばれる。
国永は、刀工・五条兼永の子で、三条宗近
の弟子と伝えられる。国永の作刀は4振が
現存しており、その中で最も優れれている
と評価されているのが、この鶴丸。
細身、小峰で、反りの高い優美な立ち姿を
示す。 鍛えは、地鉄が精美な小板目肌が
よくつみ、刃文は直刃調、匂口の冴えた作。
本太刀は、毎年宮中で元旦に実施される
歳旦祭で使用される。
***************************************